パキスタン南西部で24日に起きた大地震で、アラビア海沿岸にあるバルチスタン州グワダルの沖合に「島」が出現し、注目を集めている。

「島」は震源から約400キロ離れた場所にあり、幅100~200メートル、高さ20メートルほどだという。地元の海洋研究者は「地震島」と命名した。

専門家によると、この海域の海底にはメタンが埋蔵されており、地盤が弱い箇所から高圧のガスが漏出し、ドーム状の構造物が形成されるという。こうした島の隆起現象は、1999年と2011年にもあったが、1年以内に海面下に沈んだ。研究者は長く残る島かを見極めようとしている。

伝説の大陸として知られるアトランティス大陸やムー大陸は、一夜にして海中に没したなどと言われている。この「地震島」も、規模は小さいとはいえ突然現れた。また、今月5日にヒューストン大学の研究グループが発表した論文によると、日本の東方沖およそ1600キロの太平洋に地球上で最も大きい海底火山があることがわかるなど、まだまだ地球には解明されていないことが多い。

私たちが住む地球は、長い時間をかけて陸地の出現や消滅を繰り返し、姿を変えながら多くの生命を育んできた。今回のような大きな災害は、自分たちが地球上で「生かされている」ことを痛感させられる出来事だ。地震で亡くなった方々の冥福を祈りながら、今回の「地震島」の出現が、地球の営みを解明し、伝説の文明を知るための一助となることも願いたい。(紘)

【関連記事】

2013年5月7日付本欄 ブラジル沖で「アトランティス大陸」発見!? 未知の世界に目を開こう

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6000

2011年11月10日付本欄 石垣島で2万4千年前の人骨、ムー人か?

http://the-liberty.com/article.php?item_id=3247

2004年5月号記事 失われた大陸を求めて アトランティスの思い出

http://the-liberty.com/article.php?item_id=173