2013年11月号記事
The Liberty Opinion 2
汚染水が漏れても問題なし
現状は基準値の100分の1以下で「安全」
東京電力・福島第一原子力発電所周辺の「汚染水」問題が、連日、取り沙汰されている。2020年のオリンピック開催地を決める9月のIOC総会でも、最後まで東京開催のネックと言われていたのが、この問題だった。
五輪の開催地決定に先立ち、政府は3日、原子炉建屋の周りの土を凍らせる「遮水壁」や、汚染水から放射性物質を取り除く装置の新設などに約470億円を投じ、政府主導で問題の解決にあたる方針を固めた。
また19日には、安倍首相が東電の広瀬直己社長に、汚染水を浄化することを要請。広瀬社長は「すでに引き当てている1兆円にプラスして、さらに1兆円を確保していく」と応じたという。
マスコミの「汚染水」問題は、いつもセンセーショナルで、漠然と「汚染水は絶対に海に流してはいけない、危ない水だ」と考えている人も多いだろう。では一体、どれほど危ないのだろうか。