世界金融危機の引き金を引いた2008年のリーマン・ブラザーズ証券破たんから、15日で5年が経った。震源地となったアメリカ経済では、18日にダウ工業平均が過去最高値を記録するなど株価は好調だが、足元では苦境が続いている。

このほどの統計局の発表では、2012年の家計の平均所得は前年から0.2%減少した。ここ3年で減少率は最も小さかったが、不況前の2007年から8.3%も低い水準にとどまっている。今月のピュー・リサーチセンターの調査によれば、アメリカ人の実に63%が、不況前に比べてアメリカ経済は安全ではなくなったと、不安感を吐露している。

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