安倍晋三首相は、来年4月から予定通り、消費税率を8%に引き上げる方針を固めたようだ。だが、実は12年前に、消費増税問題を「解決」した首相がいた。と言っても小説の中の話であるが、その内容はバカにできず、非常に興味深い。

『総理大臣のえる!』(あすか正太著)は、魔法の力で日本初の女性総理になった少女「折原のえる」が主人公。彼女は、5%の消費税に疑問を持つ。国民にお金を使ってもらいたいはずなのに、わざわざ「消費に税金をかけて値をつり上げる政府はおかしい」と考え、新税「マイナス消費税」の導入に踏み切った。

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