2013年10月号記事

The Liberty Opinion 1

増税強行なら安倍政権は倒れるしかない

来年4月の消費税率引き上げをめぐって、安倍政権が揺れている。景気の状況を基に9月から10月にかけて増税の是非を判断するが、麻生太郎・副総理兼財務相らが予定通りの増税を主張する一方、ブレーンとしてアベノミクスを支えてきた浜田宏一・内閣官房参与らは、景気悪化を懸念して見送りを求めている。

板挟みの安倍晋三首相は、8月26日から有識者を招いて「集中点検会合」を開き、増税の景気への影響などを検討する。消費税は来年4月に8%、再来年10月に10%にする計画だが、増税そのものの先送りや、1%ずつ引き上げる案なども含め、慎重に検討を重ねる。