海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の進水式が6日、行われた。就役は2015年3月を予定。「ヘリ空母」とも呼ばれるこの護衛艦を持つことに、どんな意味があるのか。

「いずも」は全長248m、基準排水量は1万9500tとこれまで海自最大の護衛艦であった「ひゅうが」型(197m、1万3950t)を大幅に上回っている。また、旧海軍の正規空母「飛龍」(227m、1万7300t)すら、超える規模となっている。

各報道では災害時の運用に焦点を当てているが、「いずも」建造の最大の目的は、増大しつつある中国海軍の潜水艦への対処と言える。中国の空母は完成したばかりでまだ実戦では使えないが、こと潜水艦については60隻以上と大規模な戦力を持ち、新型の通常動力型潜水艦、原子力潜水艦も建造・計画中だ。

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