200年近くの歴史を誇る英王立天文学会がこのほど、エディンバラで開催された年次会議で、地球外知的生命体の探査(SETI:Search for Extra Terrestrial Intelligence)のための「英国SETI研究ネットワーク」の設立を発表した。

SETIとは、地球の外で高度に進化した生命体、いわゆる「宇宙人」が、地球などを含めた他の星にメッセージを送る際、電波を用いていると仮定して、宇宙からの人工電波を巨大な電波望遠鏡で探すもの。1960年、アメリカのフランク・ドレイク博士が、最初のSETI計画であるオズマ計画で、くじら座タウ星などからの電波を受信しようと試みた。

専門家の間では、地球外文明からの交信があったときどう対応するかについて、「地球外知的生命の発見後の活動に関する諸原則の宣言」作成の議論が持ち上がったこともあるほど、真剣に考えられている。

SETI計画については、これまで世界中の政府系や民間の研究所が取り組んできた。しかし、いまだに目覚ましい成果が得られず、同計画は、資金の無駄遣いと見られがちだ。たとえば、アメリカのNPOのSETI研究所は2011年、予算が底をついて休止し、同年、カンパで再開した経緯がある。

8日付AFP(ネット版)によると、今回、イギリス版SETIで用いられるジョドレルバンク天文台のティム・オブライエン氏は、「これまで、データ調査に必要だった機器は、高価で特殊なものだった。われわれの望遠鏡は、このような観測を当たり前のようにこなす潜在的な性能を持っている」と語った。

3000人の会員を擁する英王立天文学会の「英国SETI研究ネットワーク」は、すでに電波望遠鏡などの設備をそろえているため、今までのSETI計画に比べて費用がかからず、実験を継続しやすい環境にある。同ネットワークは、真剣に地球外生命体を探そうとしている。

宇宙人からのメッセージを地球人が受け取れるようになるのはいつだろうか。大川隆法・幸福の科学総裁は、その著書『不滅の法』で、次のように語っている。

「他の星にも人類同様に知能の発達した人たちは住んでいて、この地球よりも、はるかに進んだ文明の中を生きている人たちもいます」

「人類は、今、宇宙ロケットを発射し、宇宙に進出しつつあります。もう少しで、地球人は宇宙人と対等の立場で交流ができるようになります。そのときが来るのを、宇宙人たちは、かたずをのんで待っているのです。したがって、宇宙の人たちとも話し合えるレベルまで、人類の文化レベルを進化させることも、私の使命の一つです」

人工電波を受信しようという科学者たちの努力は必要だが、地球人全体が、宇宙人から見て「交流したい」と思われるだけの文化レベルにまで達する必要もあるということだ。このふたつの条件が満たされる日が一日も早く来てほしい。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『不滅の法』 大川隆法著

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