ミュージシャンのトクマ氏ら男性2人が昨年9月に、沖縄県・尖閣諸島の魚釣島に上陸するまでの姿を追ったドキュメンタリー映画「尖閣ロック」(企画・制作・監督/園田映人)の上映が、今月22日の東京・渋谷を皮切りに、来月にかけて全国5カ所で始まる(上映館とスケジュールは文末を参照)。
映画は、中国での反日活動が激化する中で、トクマ氏と政治団体「薩摩志士の会」代表の福沢峰洋氏が、「自分の国は、自分で守る」という思いを示すため、当時の日本政府が尖閣諸島を国有化した1週間後の昨年9月18日に、魚釣島に上陸するまでを約60分に収めたドキュメンタリーだ。
映画の中では、トクマ氏が、いちミュージシャンという立場から、「自分を超えた大きなもののために生きてみたい」という思いで、上陸を果たすまでの姿が中心に描かれているが、その顔つきや言動が次第次第に変わっていく様子は、観る人の心を震わせる。
魚釣島付近に到着すると、トクマ氏らは数万匹ものイタチザメが泳ぐ海に飛び込み、上陸して灯台の鉄塔に日の丸をくくりつけ、戦争中に魚釣島で遭難して亡くなった人々に慰霊の思いをこめて、歌を捧げる。
詳細は見てのお楽しみだが、トクマ氏らの帰りを港で待ち構えていた報道陣の「あなたたちは大変なことをした」とでも言いたげな様子と、「事を成した」トクマ氏の穏やかなコントラストが興味深い。
トクマ氏特有のキャラクターのせいか、全編にわたって肩の力を抜いて観ることができるが、観終わった後に、不思議な感動が残る作品だ。(居)
■上映スケジュール
(以下は6/16現在のもの。鑑賞される際は、下記の連絡先にご確認ください)
●東京・オーディトリウム渋谷(03-6809-0538)
6/22(土)~7/5(金)10:30(6/22、23の両日はトクマ氏がライブ出演)
●神奈川・Boxスタジオ伊勢原(090-9684-4035、minami)
6/ 22(土)16:00
●沖縄・石垣市民会館(0980-82-1515)
6/23(日)12:30/15:30/20:30
●沖縄・桜坂劇場(098-860-9555)
7/7(日)~12(土)詳細未定
●大阪・シアターセブン(06-4862-7733)
7/20(土)~26(金)12:45/15:10
7/27(土)~8/2(金)14:35
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2013年7月号本誌記事 「尖閣ロック」 リバティWeb シネマレビュー
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=6071
2012年9月19日付本欄 尖閣上陸に国交省が被害届 日本人上陸者をなぜ「愛国有罪」にするのか?