欧米では、近年、数多くの臨死体験が報告され、それら体験談の書籍が次々にベストセラーとなり、人々の意識を変え始めている。この大きなうねりは、宗教よりむしろ科学がけん引し、大手のメディアの話題にもなっている。

昨年、アメリカの神経外科医エベン・アレクサンダー氏が出版した臨死体験談『天国の証明』は、27週連続でベストセラー入りし160万部売れた。米CNNテレビは、この死後の世界の"人気"に対し、教会の沈黙ぶりを記事にしている。それは、「キリスト教徒だけが天国へ行き、他の者は地獄へ堕ちる」という教義の"間違い"を暗示するからで、今や天国についての話題は教会の外から現れている状態だ。

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