2013年7月号記事

この国を守り幸福にする覚悟

国防の脅威は待ったなしの中、参院選が行われる。国の存亡がかかったこの時代に求められるリーダー像とは何か。どの政党ならこの国の未来を託せるのか。

4月13日、ケリー米国務長官は、北京で中国の習近平国家主席と会談した。オバマ政権は北朝鮮問題で“北京詣で”。米中蜜月で、日本は孤立しつつある。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

夏の参院選は、激動する国際政治の端境期に日本の進路を定める、重要な選挙になる。

核攻撃をチラつかせて日米韓を脅す北朝鮮に対して、オバマ米政権は圧力強化を中国に頼む道を選んだ。戦後日本の国防を担ってきた同盟国アメリカは「世界の警察官」から後退し、国際社会は「中国に頼まなければ動けない」状況になりつつある。

日本は自分の国を自らの責任で守る決意を固める時に来ている。その中で、国政を担うために必要な能力とは何だろうか。

危機対応を考えると、それが見えてくる。2009年に北朝鮮がミサイルを発射した際に、日本政府は情けないことにそれを「飛翔体」と呼び、有効な対抗措置を打てなかった。一昨年の東日本大震災の時には、菅直人首相が30近くの会議を立ち上げる狼狽ぶりを見せた。

危機に必要な「政権担当能力」とは

比例代表

矢内筆勝(51)

【出身】福島県金山町【学歴】早稲田大学社会科学部卒、早稲田大学大学院政治学研究科(中退)【主な経歴】朝日新聞社、幸福の科学常務理事、広報局長などを経て、幸福実現党党首。

やない筆勝公式サイト

危機の時代に求められる「政権担当能力」とは、一言で言えば「オロオロしない力」ではないだろうか。それは予期せぬ事態にも慌てず、腹をくくって国を守り抜く覚悟でもある。

そこで注目されるのが、この4年間、驚くべき先見性を示してきた幸福実現党だ。09年春に創立した同党は、一貫して国防の危機を訴えてきたが、その警告は果たして現実のものとなっている。また徹底した経済成長路線を掲げる同党の経済政策は、安倍晋三首相が「アベノミクス」として拝借し、その効果で長期不況脱出の気配が出始めている。

同党の矢内筆勝党首は、「国会議員の役割の本質とは、国を守り、国を豊かにすること。この4年間、現実的な政策を数多く訴えてきた幸福実現党は、他のどの政党にも負けない『政権担当能力』を持っていると自負しています」と話す。

そもそも同党の立党は、「やむにやまれぬ」事情によるものだった。麻生政権が北朝鮮のミサイル対処にもたついた09年、日中「友愛」を訴える民主党が政権に就く可能性が高まっていた。このままでは日本は滅びる。声を上げなければ──。そこで立ち上がったのが幸福実現党だった。

宗教政党への偏見もあり、当初マスコミは同党の話題を避けたが、今年4月の参院山口補選では各社が公平に報じた。得票率は2・2%に達し、逃げずに正論を堂々と訴える同党への支持は、4年間で確実に広がっている。

まずは初の当選者を出し、責任を持って、危機にあるこの国のかじ取りの一角を担うことが目標だ。矢内党首は意気込みをこう述べる。

「国民の皆様に幸せになってもらいたいと本心から思っているか、私たち自身の覚悟が問われる選挙。幸福実現党が立党したのは、政治を通して国民の幸福を実現し、国の繁栄を実現し、世界の人々をも幸福にしていくためです。その偽りのない一心で、支持を訴えていきます」