2013年7月号記事

山口敏太郎のエックス-リポート

No. 013

オカルト研究家・山口敏太郎氏が宇宙人、UFO、その他のミステリー情報を合理的、科学的、実証的、ジャーナリスティックに検証する

(やまぐち・びんたろう)

1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。作家、妖怪研究家、漫画原作者。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。日本通運でIT担当や営業に携わり、作家に転身。1996年、学研「ムー」のミステリーコンテストで論考「妖怪進化論」が優秀賞受賞。著書は『図説 世界の地獄案内』(笠倉出版社)、『放送禁止のヤバイ話』(ダイアプレス)など多数。TV、ラジオ出演のほか、多数のネットニュースに寄稿。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。 http://foomii.com/00015

ロシアや米国の黒船が日本列島の周辺海域を彷徨っていた幕末、欧米人を「下等な人種」「血を飲み干す野蛮人(ワインを勘違い)」「汚れた肉を食べる蛮族」と誤解していた江戸の庶民と同様に、無知であるがゆえに、己を智者であると勘違いする現代人は多い。本当の知恵者とは、無知であることを常に自覚し、隠された真実や「コロンブスの卵」を探す冒険者なのだ。

(1)月のまわりを飛行していた 巨大な円盤状のUFO!

(1)─1:2013年3月の映像。白い円盤状のものが月の表面を横切り、また戻ってきている。

(1)─2:1996年2月の映像。衛星が撮影した円盤状の物体。

3月、月のまわりを飛行する巨大なUFO(未確認飛行物体)がネットに投稿された(写真(1)─1)。これによく似た映像がある。

写真(1)─2は1996年2月25日に、スペースシャトル・コロンビア号が宇宙空間でテザー衛星(TSS─1R)の実験をした際、撮影された映像である。この実験は失敗に終わるのだが、その背後には宇宙人の干渉があったのではないかと言われている。

それは、この記録映像に不可解なものが映り込んでいるからだ。写真(1)─2をよく見てもらいたい。動画では円盤状の物体がゆっくりと移動していた(白い矢印部分)。この物体はUFOではないかと言われていたが、結論から言って、スペースデブリではないだろうか。スペースデブリとは、衛星やロケットの破片、廃棄物のことであり、宇宙環境を破壊する要因となっている。

一方、3月の月のUFOは知的生命体が操作しているのではないかと言われている。ただし、搭乗している可能性は低い。このUFOが96年に撮影された物体に似ているということは、96年の場合は、スペースデブリに偽装していたのだろうか。