幸福実現党(矢内筆勝党首)は、経済や防衛、外交などさまざまな分野で先進的な政策を打ち出している。2009年春の立党から4周年を迎え、19日には東京都内で「立党4周年記念大会」を開催。詰めかけた多くの支持者とともに、来たる参院選への決意を新たにした。

大会では、矢内筆勝党首など党役員の挨拶のほか、次期参院選に出馬予定の候補者たちが紹介された。矢内氏は、「今、日本は国家そのものが消滅するか、再生するかの瀬戸際に立っている。今こそ、幸福実現党の国会議員を輩出しなければならない」と、立党当初から一貫して国防強化・経済成長を訴えてきた同党への支持を訴えた。

矢内氏は、アメリカが東アジアの国防を中国に任せるという議論が出ていること、飯島勲・内閣官房参与が北朝鮮訪問から帰国した18日に北朝鮮がミサイルを3発発射したこと、中国が「琉球(沖縄)は中国のものだ」と主張し始めたことなどを指摘。「国防はもはや待ったなし」であり、「憲法9条の改正が急務。しかし、安倍首相は歴史観の問題で攻めこまれている」とした。

「戦後レジームからの脱却」を目指して歴史観の是正を掲げる安倍首相の発言は、政権が始まってから半年の間に、ところどころでブレている。首相就任前の昨年11月には河野談話の見直しを示唆し、4月には「(村山談話を)安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」と発言した。ところが5月には一転して、内閣として村山談話を引き継ぐことを認めている。

矢内氏が、「中国・北朝鮮のような唯物論国家から日本を守れるのは、信仰に基づいた『正義』であり、『断じて悪に屈しない』という決意です」「幸福実現党から国会議員を輩出することが、日本を守る唯一の方法です」と訴えると、大きな拍手が湧いた。

2009年には、北朝鮮のミサイルが日本上空を飛び越えたにもかかわらず、正面から国防を訴える政党は皆無だった。幸福実現党はそうした状況の同年5月に立党し、憲法9条改正や日米同盟の強化を前面に出して衆院選を戦った。以後も「神仏の正義」に基づく宗教政党として、一貫して国防強化を訴えている。その結果、この4年間で日本の国論は大きく変わり、憲法改正の議論が活発になっている。

北朝鮮は19日にも日本海側に短距離ミサイルを発射した。国防の危機に直面している今の日本においては、普遍の真理に基づくブレない判断ができる宗教政党・幸福実現党の存在意義が高まっている。(晴)

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