国防そもそも大辞典

憲法9条?集団的自衛権?ノドン? これって、そもそも何だっけ――。国防ニュースのムズカシイ用語の、「そもそも」の意味を解説する。

オバマ政権(Obama Administration)

オバマ氏は外交に関心が薄く、市民運動のような社会改革を国内で行うことを何より目指しているようです。富裕層に重税をかけて貧しい人々にばら撒き、平等な社会を創るという方針は、成功者を祝福するアメリカの文化と相反するものがあります。 〔続きを読む〕

海兵隊(Marine)

陸海空の3軍から独立して、有事の際、紛争地にいち早く駆けつける即時対応力に優れた軍隊。アメリカでは議会の承認を得ずに、大統領の命令で出動できる唯一の軍隊として有名。 〔続きを読む〕

核兵器(Nuclear Weapon)

今回の核実験で認識すべきは、北朝鮮がウラン原爆もしくはブースト型核分裂爆弾(水爆の前段階)の核実験を行う可能性があることだ。ここで、核爆弾について簡単に整理しておきたい。核爆弾は、原子爆弾(ウラン型・プルトニウム型)と水素爆弾がある。 〔続きを読む〕

核抑止力(Nuclear Deterrence)

国際政治の常識で考えれば、「核には核で」対抗するしかありません。それが核抑止力です。日本が核兵器を保有するには、現在の日本の技術をもってすれば、原発が稼働していればプルトニウム型核爆弾を1年以内に開発できると言われています。 〔続きを読む〕

北朝鮮(North Korea)

現在は、軍事境界線(38度線)に沿って南北に2キロずつ、東西240キロの非武装地帯が設けられている。その中心には板門店と呼ばれる共同警備区域が設けられ、両国の兵士が警備している。つまり、北朝鮮と韓国は、国際法上、いまだに戦争状態。社会(共産)主義と資本主義が衝突する「冷戦」が、板門店を挟んで、今なお続いているのである。 〔続きを読む〕

空母(Aircraft Carrier)

空母(航空母艦)とは、飛行甲板と呼ばれる航空機が離発着できる設備を持った艦船のことです。航空機の補給能力を持つので、敵国の近くの海洋まで運び、敵地への攻撃をすることができます。 〔続きを読む〕

原子力潜水艦(Nuclear Submarine)

ごく少量のウランで動くため、給油の必要がない。食糧の補給などを考えなければ一年中潜っていられる。本土が他国に攻撃されて壊滅的な被害を受けても海中から反撃できるため、保有するだけでも大きな抑止力となる。

国家安全保障委員会(National Security Council, NSC)

日本語で「国家安全保障会議」と訳されるNSC(National Security Council)は、国の安全に関わる事件や問題の情報を収集・分析して首相に届けたり、外交・安全保障の長期的な政策を立てたりする組織のことです。首相が議長となり、官房長官や外相、防衛相らと緊密に連携して、外交・安保の問題で素早く正確な決断を行えるようにするのが狙いです。 〔続きを読む〕

自衛隊(Self-defense Forces, SDF)

隊員数は約23万人で、主に、陸上自衛隊(陸自)、海上自衛隊(海自)、航空自衛隊(空自)で構成している。首相が最高指揮官であり、その下に防衛相がいて、陸海空の各幕僚長が防衛相の参謀として補佐しながら部隊を動かしていく。 〔続きを読む〕

集団的自衛権(Right of Collective Defense)

集団的自衛権とは、A国の同盟国であるB国がX国によって攻撃された場合、A国は自分が攻撃されていなくても、B国と共同してX国に対し反撃に出ることができる権利である。1945年に発効した国連憲章第51条において、次のように初めて明文化された。 〔続きを読む〕

巡航ミサイル(Cruise Missile)

無人小型ジェット機のようなミサイル。翼があって水平に飛ぶ。超低空飛行でレーダーに捕捉されにくい。コンピュータ制御で障害物を避けながら目標に達する。 〔続きを読む〕

尖閣諸島(Senkaku Islands)

2月には、中国海軍の艦船が、日本の自衛隊の船やヘリに対して攻撃予告と言える「レーダー照射」をしたことが大きな問題になりました。中国が尖閣を奪おうとしているのは明らかです。 〔続きを読む〕

先制攻撃(Preemptive Attack)

敵国が日本を攻撃すると分かって、弾道ミサイルに燃料を注入するなど武力攻撃に着手した段階で、敵基地を攻撃することです。これは国際法で認められています。 〔続きを読む〕

台湾(Taiwan)

沖縄の南西、中国の福建省の東沖にある台湾島を中心とする地域。面積は九州ほどで、人口は約2300万人。 〔続きを読む〕

TPP(Trans-Pacific Partnership)

TPPはアジア太平洋地域で勢力を拡大しようとする中国に対する「包囲網」として機能します。中国が、自由貿易や知的財産などを保護するTPPに、今の国家体制で参加することは不可能です。ですから日本とアメリカを中心に環太平洋圏で自由貿易圏をつくることが、中国への大きな牽制になります。 〔続きを読む〕

敵地攻撃能力(Capability to Strike the Enemy)

国民の生命・安全・財産を守るかどうかは、政治家が本来の使命を果たすかどうかという問題です。日本政府は、敵基地攻撃能力を持ち、国を守る意志を明確にすべきです。 〔続きを読む〕

南京事件(Nanking Massacre, Rape of Nanking)

中国は、日中戦争で旧日本軍が南京を占領した時、30万人が虐殺されたと主張していますが、これは本当でしょうか。様々な証拠から、この「30万人規模の南京大虐殺」は捏造だと分かっています。 〔続きを読む〕

ノドン(Nodong Missile)

日本を射程に入れたノドンミサイルを200基も持っており、これに小型化された核弾頭を積めば、日本の東京までが北朝鮮の核ミサイルの標的になります。今回の核実験の成功で、その危機が高まったと言えます。 〔続きを読む〕

PAC-3

PAC3(パック・スリー)とは、「地対空誘導弾パトリオット」のこと。要するに、相手の撃ってきたミサイルを迎撃するためのミサイル。 〔続きを読む〕

普天間基地移設問題(Futenma Air Base Relocation Problem)

「普天間飛行場」とは、宜野湾市の中央にある米軍の海兵隊基地です。基地の周辺には住宅が密集しており、飛行機の騒音や墜落の危険性などの問題が指摘されています。2004年には、隣接する沖縄国際大学の敷地内にヘリコプターが墜落する事故が起きました。 〔続きを読む〕

ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)

この海峡を武力で封鎖されると、石油の輸送ができなくなる。ホルムズ海峡は最も狭いところで幅33キロメートルであり、比較的簡単に"通せんぼ"ができる。1980年に始まったイラン・イラク戦争の時に、実際に封鎖されたことがある。 〔続きを読む〕

村山談話(Murayama Danwa)

この談話により、日本は終戦後50年もたって改めて謝罪したことになり、他国に、まるで日本が永遠に謝罪し続けるかのような印象を与えてしまいました。 〔続きを読む〕

予防攻撃(Preventive Attack)

現実に差し迫った脅威でなくとも、放置すると、将来、受け入れがたい脅威をもたらす可能性のある相手に対し、その脅威が顕在化する前に攻撃することです。これは侵略と区別がつかないとして、国際法上、違法とされています。 〔続きを読む〕