北海道千歳市の大型ショッピング施設、千歳アウトレット・モールは昨年9月、マレーシアやインドネシアからの観光客の増加に伴い、彼らの大部分を占めるイスラム教徒がショッピングの途中でも礼拝を行えるよう、日本国内の商業施設としては異例の「礼拝室」を設けた。この効果もあって今年1月の集計では、マレーシアやシンガポールなどイスラム圏からの来客者数が以前より何割も増えているという。

英誌Economist3月23日号には、世界的に増えているこうした「多宗教礼拝室(multifaith prayer room)」の話題が出ている。日本が国際化するうえで、この種のニーズは増してくると思われるので、要点を紹介してみる。

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