2013年5月号記事

反原発にだまされるな

福島は安全だ 今すぐ我が家に帰ろう

東日本大震災から2年──。福島第一原発の事故を機に、「放射線への恐怖」が蔓延し、いまだ復興もままならない。だが実は、福島には恐れるほどの危険は存在しない。真実を知り、民主党政権やマスコミが広げた恐怖心を払拭することで、東北の復興は加速する。

(編集部 山下格史)

3月3日、福島県内の警戒区域を訪れ、元気な牛たちの状況を確認する、幸福実現党の矢内党首。

福島県の伝統的な神事「相馬野馬追(そうまのまおい)」。震災の年にも、規模は縮小したが恒例の7月に開催され、被災地の人々を勇気づけた。

「ここから先が警戒区域です」

小雪が舞い散る3月3日、福島県の浪江町と南相馬市にまたがる「希望の牧場・ふくしま」で働く男性は、そう言って指差した。2年近くの歳月で風化していたが、牧場内の道路には、確かに赤いペンキで「警戒区域」と記されていた。

視察に訪れた幸福実現党の矢内筆勝党首(写真)は牧場主の許可を得て区域内に入り、男性から、東京電力・福島第一原子力発電所の事故の際に県内の多くの牛や豚などが殺処分されたことを聞くと、語気を強めてこう語った。

「放射線量の低さを考えれば、福島の人たちは今すぐにでも故郷に帰れるはずです。いまだに帰れないのは、政府やマスコミが『危ない、危ない』と恐怖心を煽ってきたから。でも、 放射線の影響で死んだ人なんて一人もいません。政府はすぐにでも『福島は安全だ!』と宣言して、復興を後押しすべきです」

東日本大震災から2年が経ったが、被災地の復興はなかなか進まない。特に福島の人々は、政府やマスコミの非科学的な情報によって、放射線に対して過剰な恐怖心を抱き続ける。そのため警戒区域内は、津波で壊れた家やひっくり返った車などが当時のまま放置され、約15万4千人の福島県民が今も県内外で避難生活を続けている。

だが、 放射線の人体への影響に詳しい専門家や医師は、「福島は安全。すぐにでも人が住める」と口をそろえる。

今回の特集では、細胞レベルの「虫の目」で過剰に騒ぐ放射線物理学系の専門家や原発嫌いな左翼学者ではなく、人体への影響を正しく語る「鳥の目」を持った放射線防護学や放射線生物学、放射線医学の専門家を中心に取材。「反原発のウソ」を明らかにし、現状の福島がいかに安全であるかを示す。