スコットランド最大の都市グラスゴー市の議会が、情報公開法に基づく市民からの請求に応じて「宇宙人との遭遇に関する対応」について詳細に答えていると、英国の行政関連の情報サイト「パブリックサービスUK」が伝えている。
ただし、実際にはその関連の情報は同市にはなく、宇宙条約でも、イギリスの法律の枠組みでも「宇宙人とのコンタクト」は「想定外」。とりあえず、宇宙人からのサインがあれば、国際宇宙航行アカデミーの地球外知的生命体探査委員会の計画案に準ずることになっているという。
しかし、宇宙人からのサインをキャッチする電波望遠鏡など、グラスゴー市は持っていないし、なにより着陸によるコンタクトなど、小さな市にはまずあり得ないだろうということで、同市の情報公開担当のトップは「グラスゴーは良い観光地。敵意のないエイリアン(=宇宙人、外国人)は温かく平和的に迎える」とイギリス人らしいユーモアでコメントしている。
グラスゴーに宇宙人情報はなかったとはいえ、このような情報公開法による請求が事実を明るみに出すことがある。アメリカやイギリス政府がないと言い続けてきたUFO文書の存在が次々と明らかにされている。ただし、防衛上の機密部分は隠されるため、肝心なことは分からず、かえって多くの「陰謀論」がうずまいている。
その一例に「ケネディ元大統領は宇宙人情報を開示しようとして、それを阻止したい当局によって暗殺された」という説がある。暗殺に関する機密の解除は2039年だが、2013年はケネディ暗殺から50年ということで、「陰謀論」をめぐって盛り上がりそうだ。
大川隆法著『「宇宙の法」入門』(幸福の科学出版)では、アメリカ、イギリス、ロシアなどの政府が宇宙人情報を持っていることが明かされており、このような情報の開示は今後も増えるとみられる。日本では、そのような情報を扱う公式機関が存在しない。まずはそこから着手してほしいものだ。(純)
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