中国による覇権主義の脅威を牽制すべく、米オバマ政権は1期目に「アジア回帰」戦略を打ち出したが、不思議なことに12日の一般教書演説では、中国の軍拡問題について一度も触れずじまいだった。

その中で目立ったのは、「環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉を完結させる」と述べたくだりである。国内製造業の復活を目指すオバマ大統領は、TPPに加えてEUとの貿易・投資協定についても交渉を開始すると宣言。13日にはアメリカとEUが、交渉入りで合意したという内容の共同声明を発表した。

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