幸福実現党が28日、総裁人事・党首交代などを発表。同党創立者の大川隆法・党名誉総裁が、新しく党総裁に就任し、立木秀学党首の辞任を受けて、新党首に党出版局長の矢内筆勝(やない・ひっしょう)氏が就任した。同党は新体制の下、来年夏の参院選に向けて新たなスタートを切った。

幸福実現党は27日に開いた役員会で、新党首に矢内氏を選出。他にも、HS政経塾塾長の江夏正敏氏が新しく幹事長(兼)選挙対策委員長に就任、研修局長の加藤文康氏が新しく総務会長に就任、党首の立木秀学氏が新しく出版局長に就任、幹事長(兼)選挙対策委員長の松島弘典氏が新しく研修局長に就任した。

同党によると、立木氏は先の衆院選の結果について責任をとる形で辞任。衆院選で比例九州ブロックから立候補した矢内氏は、地域密着のふれあい型の活動を展開してきたことが評価され、党首に選出されたという。

矢内氏は1961年生まれ。福島県出身。86年に早稲田大学社会科学部社会学科を卒業後、朝日新聞に入社。91年に宗教法人「幸福の科学」に入局し、広報局長、常務理事などを歴任。2009年に幸福実現党が立党した際に特別顧問に就任し、11年から出版局長。

矢内氏は今年9月20日、漁船で尖閣諸島・魚釣島近くの海上に向かい、「習近平、並びに、中国共産党幹部に告ぐ! 尖閣諸島は日本国の領土である――」などとする「尖閣防衛宣言文」を読み上げた。その様子は、9月22日付の米ニューヨークタイムズ(NYT)紙や、韓国の公共放送「KBS」で報じられた(下記、関連記事参照)。

矢内氏の尖閣行きに同行したNYT紙のマーティン・ファクラー東京支局長は、本誌編集部の取材に「矢内さんは『許せない』と思ったら行動する人。それは私憤ではなく公憤。非常にピュアな人だと感じた」と話している。

また、元朝日新聞記者である矢内氏は今秋、朝日新聞東京本社前で、中国寄りの姿勢を改め、国益に沿う報道をするよう呼びかける演説を、数週間に渡って続けていた。

衆院選で幸福実現党は、国民を守るための「核保有」「原発推進」が必要であると、自民党も腰が引けるような政策を堂々と主張した。来年の参院選は7月21日投開票が有力という報道も流れる中、幸福実現党は矢内新体制の下、新たなスタートを切った。(格)

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2012年9月25日付本欄【海外メディア】ニューヨークタイムズ紙、幸福実現党・矢内筆勝氏らの尖閣海上行動を伝える

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4937

2012年10月2日収録 大川隆法総裁 公開霊言抜粋レポート

『国防アイアンマン対決』―自民党幹事長石破茂守護霊vs.幸福実現党出版局長矢内筆勝

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5001