学生団体「未来創造の会」は8日、東京・JR有楽町駅前で街頭演説を行い、「政治家は国防の議論から逃げるべきではない」「日本人は愛国心を持ち、国防を行うべき」と主張した。「未来創造の会」は、これまでも中国の尖閣上陸・反日デモに抗議し、中国大使館前での抗議活動や、100人規模のデモ行進を行っている。

衆院選で多くの政党が国防を争点の中心から外している中、学生たちの正論は注目に値する。

有楽町駅前の広場で、学生たちが愛国心と国防について演説し、「自分の国は自分で守れ!」と題したチラシを配布。道行く若者たちもチラシを受け取って眺めていた。

学生たちは、以下のような演説を行った。

「今度の衆院選選挙は、国防を立て直し、日本を守れるかどうかの大切な選挙です。それなのに、国防が争点になっていません。なぜ、国防の議論ができないか。それは、日本人が愛国心を持てていないからだと思います」

「南京大虐殺も、従軍慰安婦もでっち上げであることが数多くの証言から分かっています。自虐史観は間違いです。日本人には素晴らしい精神性があります。そろそろ、日本人は愛国心に目覚めるべきです」

「中国は5分あれば、日本に核ミサイルを撃ち込めるんです。もう、ヒロシマやナガサキのような原爆の被害を繰り返したくはありません。愛国心を持ち、国を守らなければなりません」

また、この日の活動の様子をオーストリア国営放送が取材した。そのきっかけは、11月に英国放送協会(BBC)が「未来創造の会」の活動の様子を全世界に放映したのを見たことだったという。取材後、「未来創造の会」代表の水落悠樹さんは、「『日本政府は尖閣を実効支配すべきです』と答えました。海外メディア相手だと、国防の議論をしても納得してもらえるので、率直に意見を言いやすかった」と話した。

衆院選の候補者の中には、「票になるか、ならないか」といった理由で、世論に迎合している人が多い。そんな政治が、いざ中国や北朝鮮から侵略を受けたときに、この国を守れるだろうか。自己保身ではなく、強い愛国心を持つ徳ある政治家でなければ、国防はできないだろう。国防を真剣に訴える若者たちの姿に、この国の「希望」を見たのは、外国メディアだけではあるまい。

未来創造の会は9日にも、代々木から渋谷の間で「学生によるハチ公前原発推進デモ」を行い、安全な原発の再稼動を訴える。時間は午前11時30分から12時の予定。原発推進を訴える若者たちがいることを、日本のメディアも知らなければならない。(晴)

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