「中国国民を中国共産党の独裁から解放せよ」「侍国家日本をなめるな」
全国の大学生でつくる「未来創造の会」の大学生300人が11日、全国7カ所で中国共産党の独裁政治に対する抗議活動を行った。
今回の抗議は、現在開催中の第18回中国共産党大会で、15日に習近平氏が総書記に選出されることを受けて行われた。習近平氏は、9月に中国で起きた反日デモを仕掛けたと目されている人物だけに、今後の対日外交が強硬姿勢に転じることが懸念されている。
東京では、100人の学生が、港区六本木の三河台公園から六本木ヒルズ前を通ってデモ行進し、シュプレヒコールをあげた。デモは沿道の人々の注目を集め、偶然通りかかったアメリカのフリージャーナリストが、取材を行うという一幕もあった。
その後、一行は5人一組になり、警察官の厳重な警備の中、中国大使館前で抗議活動を行った。学生の代表者は、以下のような抗議文を読み上げた。
「中国共産党政府は、南モンゴル、東トルキスタン、チベット、そしてインド、旧ソ連、ベトナム、フィリピン、台湾、日本などの周辺国への武力行使や威嚇を繰り返している。武力で国際平和を破壊し、多くの人々の自由を奪う非人道的な行動は決して許されるものではない」
「一日も早く一党独裁体制を放棄して、中国国民の自由と幸福の実現、国際平和の実現を目指す民主主義的な国家へと生まれ変わることを強く求める」
長野県から抗議活動に参加した大学3年生の女子学生は「政治活動は今回が初めてでした。参加してみて、身近な人に、何が正しいのかを伝えていかなければならないと思いました」と話した。
当日は、北海道、新潟、大阪、名古屋、福岡、長崎においても同様の抗議活動が行われた。大阪では、雨の中50人が大阪市西区の靭公園からデモ行進をし、その後、中国在大阪総領事館前で5人一組での抗議活動を行った。参加した男子学生は「デモ行進の間に、マンションの窓から日の丸の旗を振ってくれた方がいました。行動するごとに反応が返ってくることを実感しています」と、今後も活動を続けていきたいと話していた。
今後、アメリカやカナダ、オーストラリア、そして台湾などでも、現地の「未来創造の会」の学生が同様の抗議活動を行う予定だという。全世界の学生たちの行動は、中国を自由で民主的な国家に変えるための力となることだろう。(晴)
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