石原慎太郎前知事の辞職に伴う東京都知事選(11月29日告示、12月16日投開票)で7日、幸福実現党青年局長でロックミュージシャンのトクマ氏(45歳)が記者会見を行い、出馬を表明した。
会見の冒頭、幸福実現党政調会長の黒川白雲氏が、トクマ氏擁立の経緯を次のように語った。
「反日デモが続く9月18日、尖閣諸島の国有化後、初めて魚釣島に上陸した日本人がトクマ氏だった。彼はその行動によって、尖閣が日本の領土であることを主張した。石原氏は尖閣への上陸を政府に阻止されたが、その思いを継いだのがトクマ氏。東京から日本再興を成し遂げるのに、最高の候補者だと考えている」
トクマ氏は尖閣諸島への上陸について「自分の国は自分で守るという意思を、日本国民にも伝えたかった」として、持論を熱く語った。
「憲法9条は改正すべきです。今まで日本が守られてきたのは、憲法9条のおかげではなく、バックにアメリカがついていたからです。そのアメリカも、今、自分の国のことで精一杯になっている。日本人も、自分の国を自分たちで守らないといけない」
トクマ氏は東京生まれ東京育ち、青山学院大経済学部卒業後、トヨタ自動車に入社し半年で退社、作詞作曲活動を始めた。今年10月26日、幸福実現党青年局長に就任した。
トクマ氏の公約では、東京都に寄せられた約15億円の尖閣諸島寄付金を有効活用し、尖閣諸島の久場島を東京都で購入し、魚釣島に施設を建造すること、そして都知事として正式に尖閣上陸を果たすことを計画している。
さらに、中国や北朝鮮などが東京を核攻撃してくる可能性を考慮し、首都にパトリオットミサイルを配備するほか、核シェルターを兼ねた地下空間の開発を推進。災害対策も進めることで、「安全都市TOKYO」を実現したいとしている。
トクマ氏が強く主張するのが、「自虐史観」の払拭だ。日本人が「国を守る」意識を持てない大きな原因として、「自虐史観」に基づく教育を挙げている。都立高校の教科書から自虐史観に基づく記述を徹底排除し、正しい歴史観に基づく教科書を採用する考えを示した。
都市計画にも意欲を見せ、東京をさらに経済発展させるため、大規模な都市開発を進めるとしている。
「規制を緩和し、スカイツリーくらいの高さの超高層ビルを建ててもいいようにする。都庁のようなビルの中で、スーツ姿で農業や漁業ができるような、新しいビジネスを進められたらいい」
羽田空港の再拡張や滑走路延伸を進め、羽田空港を24時間国際空港として世界のハブ空港にするという構想も掲げている。
他にも、経済効果3兆円の「2020年東京オリンピック」の誘致を行うこと、「新銀行東京」を政策金融機関と位置づけ、1兆円の通貨発行権を与え、中小企業に積極的に資金供給を行うことなど、今までの都政にない斬新な政策を提案している。
「新しいビジネスも進めて、東京『一番』を目指していきたい。日本人が自分自身を愛せるような土壌をつくりたい。僕が今回出馬する理由は、それを実現させたいからです」と、トクマ氏は会見を締めくくった。
東京都知事選は、現在、スマイル党総裁のマック赤坂氏(64歳)が出馬を表明している他、猪瀬直樹・東京都副知事(65歳)や東国原英夫・前宮崎県知事(55歳)、松沢成文・前神奈川県知事(54歳)の出馬が取り沙汰されている。
尖閣上陸を果たしたロッカー、トクマ氏が、次に目指すは「都庁上陸」だ。持ち前の行動力と明るさで、東京に新風を吹き込んでほしい。
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尖閣に上陸した大和魂ロッカー・トクマ 特設ページ
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2012年11月2日付本欄 尖閣に上陸したミュージシャン・トクマが日本と東京の未来を語る
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5091
【関連サイト】
トクマ公式サイト