この国の新聞は、なぜか怖いニュースを大きく取り上げる。30日付各紙は国の有識者会議が29日に発表した南海トラフ地震の被害想定について、最悪の場合とされる「32万人死亡」という数字をほぼ軒並み1面トップに掲げた。

南海トラフとは静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く海底のくぼみで、ここ沿いに地震が繰り返し発生している。被害想定の要点は、

  • 南海トラフ沿いでM9.1の巨大地震が起き、「風の強い冬の深夜に東海地方が大きな被害」という最悪の場合、津波、建物倒壊、火災などで計32万3千人が死亡する。
  • 同じ最悪条件で浜岡原発(静岡県)は、建設中の堤防を想定に入れなければ最大9メートルまで水に漬かる。
  • 太平洋側に被害が広がり、東京、名古屋、大阪の3都市圏の一部が被害を受ける。

特に朝日はこの話題を7ページも取り上げ、「国や自治体は抜本的な震災対策の見直しを迫られることになる」としている。

被害想定や防災強化は大切だが、こうした報道には「太平洋側は、もう怖くて住めない。未来は暗い。日本の繁栄は終わった」と言わんばかりの、読み手の恐怖心や諦めをそそって日本を破壊しようという思いを感じる。歴史的には、日本は太平洋側を中心に発展し、一部の都市が時おり震災に苦しむことはあっても、太平洋側全体が地震で滅んだことは一度もなかった。

そして、心ある読者に信じていただきたいが、地震は決して単なる自然現象ではない。伊勢神宮の御祭神であり、日本を永く導いてこられた天照大神は、幸福の科学の大川隆法総裁を通した今年2月の緊急神示で、日本の進路を誤ろうとしている民主党政権へのお怒りと共にこう述べられた。

「実は、世界における地震のうち、かなりの部分が、この国に集中しています。現在まで、それを留め置き、この国民(くにたみ)を護りたるは、私たちの仕事であったのです。私たちが、そういう聖なる仕事をやめたならば、この国は、かつて滅びた幾つかの国と同じようになることもあるかもしれません」

現政権および国民は、日本を守る神々への信仰心と畏れを取り戻し、経済や国防の正しいあり方に目覚め、この国の明るい未来を切り開く決意を固めねばならない。それが、宗教的には最大の防災強化策だ。(司)

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2012年4月号記事 天変地異から日本を救え――天照大神、最後の警告

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3880