「御神体」であり、世界遺産でもある那智の滝。写真:PANA
2012年10月号記事
「御神体」として信仰を集める和歌山県の世界遺産「那智の滝」でロッククライミングをしたとして、7月に有名登山家の男ら3人が礼拝所不敬罪で逮捕され書類送検されたが、日本人の宗教的素養のなさ、神仏に対する畏れ敬う心がいかに薄れているかを改めて考えさせられる事件だった。
礼拝所不敬罪は刑法188条に定められており、「神祠、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者」に対し、「6月以下の懲役若しくは禁固又は10万円以下の罰金」とするものだ。 近年では墓地で女性のヌード写真を撮影した写真家や、靖国神社の祭祀を妨害した台湾の女性国会議員が同罪とされている。