政府による強制送還は、大津市の「いじめ隠蔽」と同根

 

昨日の本欄でも取り上げた、政府が尖閣への不法入国者14人を送検せず強制送還したことについて、産経は18日付の一面で「弱腰再び」と批判している。だがこの件は、弱腰を通り越して「臆病者」と言うべきだろう。日本は、ルールに則って悪を裁くことをしない無法国家になったのか?

 

悪に対して白黒つけずに収めようとする政府の姿勢は、日本中を憤らせた大津市のいじめ隠蔽に通じるものがある。大津では教師や市の教育関係者が加害生徒を指導する義務から逃げたため、学校は無法地帯となり、悪が増長した。政府も大津の関係者も、不法入国やいじめが悪いと分かってはいるだろうが、中国との摩擦や世間の批判を恐れ、善悪に目をつぶって事なかれ主義に走る体質が、見事に共通している。

 

こういった悪に対して臆病な心と、「左翼思想」との関係を喝破したのが、今年1月、大川隆法総裁の霊言で蘇った国民作家、司馬遼太郎の霊だ。司馬霊は今の日本人についてこう述べている。

 

「やはり、侍(さむらい)の精神を忘れてしまったところが問題だねえ。左翼思想も、基本的に、この世とくっついているから、みな、最後には、『この世の命が惜しい』というところに行くんだよ。例えば、『この世の命が惜しい』『この世の安泰を願う』というのが、『放射能は怖い』というほうに行けば、原発反対運動に行くしな。『戦争が怖い』となったら、強盛大国を目指しているところに、ヘイヘイと媚びへつらうようなことだってするだろう」

 

日本の教育界も政界も、左翼思想が根を張っている。左翼思想は唯物論で、死ねば終わりだと思っているので、命を失うことを何より恐れ、自らの身を危険にさらすぐらいなら正義を曲げて悪にへつらう傾向が強い。大津市では、いじめに対し毅然とした対応を取らなかった結果、生徒の尊い命が失われた。領土問題も、政治家が「サムライ精神」を取り戻し、政治生命を賭してでも他国の悪を押しとどめない限り、この国そのものの命が危ぶまれることになろう。(司)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『司馬遼太郎なら、この国の未来をどう見るか』 大川隆法著

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