6月の本土上陸は8年ぶりという季節外れの台風4号は、各地でケガ人や停電などの被害をもたらしたが、この台風が日本を守る「神風」となったという見方がある。

週刊ポスト6月29日号によると、800隻の中国の抗議船が、上海沖の舟山諸島にある港から尖閣の領土問題を訴えるために出る予定だったが、台風4号による大シケのため、その数がたった1隻に減ったという。

温家宝首相は、2010年9月の尖閣事件後、「釣魚島(尖閣諸島のこと)は中国の神聖な領土」「日本が我々の意見を聞かないのであれば、我々は更なる行動に出る」などと発言。中国国内では、沖縄返還調印40周年にあたる昨年6月17日に、尖閣に抗議船800隻を集結させようとしていた。しかし東日本大震災のため、無期延期となっていた。

それが今年、東京都の尖閣購入の動きを受けて再燃したが、台風によって尖閣が守られたというのだ。

鎌倉時代中期、中国大陸を支配していた元は、2度の神風で日本の侵略を阻まれた。だが、現代の中国は、今回の台風で日本侵略をあきらめてくれるわけではないだろう。日本政府は、自主防衛や日米同盟を強化するなどして、国民の生命や財産を守る態勢を整える必要がある。(居)

【参考記事】

2012年7月号記事 日本の中国化、中国の日本化どちらが先か - 日下公人氏インタビュー

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4308

2012年7月号記事 沖縄で起きる「度肝を抜く出来事」とは何か? - Newsダイジェスト

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4366