雑誌などで「総理」の可能性を論じられている橋下徹大阪市長が、自らの国政出馬を否定したことが、ネット上などでいろいろ憶測を呼んでいる。
5月26日の「維新政治塾」の講義では、塾生が出馬を希望する小選挙区についての調査など国政進出への準備が進められていた。ところが6月8日の市長定例会見で橋下氏は「(大阪都構想の法整備が今国会で行われれば、自分たちが)国政進出をそれほど積極的に考える必要はないんじゃないか」と話し、自身の出馬については「国政選挙には僕は出ない。僕は国会議員には向かない」と完全否定。
この10日あまりの間に、橋下氏の考えを変えさせる何があったのか?
実は6月4日の朝、大阪市内の大阪市役所前などで幸福の科学有志により、大川隆法総裁による公開霊言シリーズ最新刊『徹底霊査 橋下徹は宰相の器か』の街頭献本が行われ、同書約6千冊が通行人の手に渡った。その中には当然、大阪市職員もいただろうから、同書が橋下氏本人の手に届いた可能性も十分ある。
同書の中で橋下氏の守護霊(本人の潜在意識=ホンネ)は、
「(原発再稼動問題について)俺は、どうでもいいんだ。支持率さえ取れればどっちでも構わないんだよ」
「(自分たちで政策を考えなくても)大川隆法さんがいっぱい本書いてくれてるから、構想は、そこに全部書いてあるじゃん」
などとポピュリスト(大衆迎合主義者)ぶりをさらけ出した。大川総裁は霊言後、「国政で天下を取りたかったら、やはり、勉強しなければ駄目だと申し上げたい」と評し、同書あとがきには「橋下徹氏の守護霊には、維新の志士のように、命を捨てて、大業を成しとげようとする志が感じられなかった」と記している。
橋下氏は同書を読んで自らの勉強不足や志の不足を思い知らされ、いまだ国政を担うに足らずと自覚したのか。13日に同氏は「大阪維新の会」が次期衆院選に候補者を立てる可能性に再び言及したが、国師によるスピリチュアルな人物鑑定という稀有な機会を重く受け止め、勉強や志の陶冶に励まれるよう望みたい。(司)
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