米軍普天間飛行場に配備が予定されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ。オスプレイとは、両翼に2つの回転翼を備え、角度を変えることでヘリコプターのような上下動、飛行機のような高速での水平飛行の両方が可能な航空機だ。
アメリカ政府は今秋予定だったオスプレイ配備を7月に早める方針で、仲井眞弘多・沖縄知事や佐喜真淳・宜野湾市長らが反対を表明している。
普天間基地に配備されている大型輸送ヘリCH-46が老朽化したため、オスプレイに更新される計画が公表されたときから、沖縄県では反対の声が多く上がっていた。
主な理由は2つで、1つ目は騒音がひどくなる。2つ目は、開発段階で墜落事故が相次いで安全性に劣るというもの。
だが、騒音については、ヘリコプター特有のブレードスラップによる音がしないため静かだという。アメリカ海兵隊によると、騒音を測定した結果、すべての領域で現用のヘリコプターよりオスプレイのほうが静かであることが分かっており、ニューリバー基地やミラマー基地などオスプレイ配備基地周辺でも騒音に関する苦情は出ていないそうだ。
安全性については、開発段階での事故の多さが取り沙汰され、イギリスのハリアーとともに「ウィドーメーカー(未亡人製造機)」と呼ばれたというが、識者によると、ハリアーが戦闘機なのに対して、オスプレイは輸送機であるため、一度に多くの犠牲者が出たことで評判を落としたのだそうだ。
しかし配備が始まってからは、オバマ大統領を乗せるなど安全な飛行機として扱われており、防衛省がアメリカ側の資料として正式に発表しているところによると、飛行10万時間あたりの事故率は大型輸送ヘリCH-46の137に対してオスプレイは128とのことである。
以上の資料や発表をとってみても、反対派の主張が見当外れであることが分かる。
事実に基づく正当な報道を求める声も挙がっているが、政治家や教育関係者までが事実に反する主張を展開し続けるのは、「オスプレイが静かで安全だということになれば困り、老朽化したヘリコプターを残しておかなければ困る」からではないだろうか。
それにCH-46では台湾まで往復できないが、オスプレイなら有事の際に沖縄の海兵隊が台湾に駆けつけることができるという。それによって中国の台湾侵略が難しくなることは、親中派の人々にとって好ましくないということだろう。オスプレイの配備に反対する人たちは、中国の影響下にあると言わざるを得ない。(清)
【参考書籍】
幸福の科学出版ホームページ 『台湾と沖縄に未来はあるか?』 守護霊インタヴュー 馬英九台湾総統VS仲井眞弘多沖縄県知事 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=731