8日、オーストラリアのテレビ局 nine network のニュース番組に米軍関係者が中継で出演し、エイリアンの侵略(Alien Invasion)について興味深い話を語った。

米国空軍大学指揮幕僚課程のポール・スプリンガー教授が話した要点を、YouTube上の動画から紹介すると

http://youtu.be/v6aUrqSagog

ニュースキャスター(以下N):教授は今回、政府から特別許可を得て話してくれます。未知なる敵に対する反撃はきわめて難しいのでは?

スプリンガー教授(以下S):その通りですが、我々は戦闘を想定したことのない敵に対しても、あらゆる対策と計画を立てています。

N:エイリアンの科学技術は人類よりはるかに進んでいると思われますが、それに対抗するには?

S:第一優先は、できるだけ戦力を温存することです。敵の技術を入手して弱点を見つけることが必要ですが、全戦力を失ったら、弱点が分かってもなす術がありません。

N:エイリアン側は、まず何をしてくる?

S:それは彼らの目的によります。資源の獲得が目的なら、それに対する抵抗を排除し、占領と征服が目的なら、それに対して脅威となるものを排除するでしょう。通信ネットワークを壊し、核兵器は残らず破壊するでしょう。核兵器は彼らがほしいもの(資源や食料)を破壊しかねませんから。

N:各国政府は実際にこの種の計画を検討している? 争い合っている人類が一致団結してエイリアンに立ち向かわねばならなくなる?

S:検討していますし、そうなるでしょう。歴史上の優れた文明は基本的に、共通の敵に立ち向かうことを通して形づくられました。アメリカも最初は13植民地がそれぞれの利益や目的を追求していましたが、共にイギリスから独立を勝ち取るため、初めて一致団結する必要が生じたのです。(以上)

結論部分は日本にも当てはまる。欧米列強に植民地にされる危機感の中で、坂本龍馬ら、藩のワクを超えた「日本人」としての意識に目覚めた志士たちが近代国家日本の成立を導いた。宇宙人に侵略される危機感の中で国と国の争いがやみ、「地球人」へのパラダイムシフトが起きるというのは大いに有り得るシナリオだ。(司)

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