大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は25日、幸福の科学総本山・正心館(栃木県宇都宮市)で、「未来を拓く悟りの力」と題して法話を行った。

法話の中で、野田佳彦首相の守護霊が一昨日、総裁のところに相談にやってきて、「進むも地獄、退くも地獄、どうしたらいいんでしょうか」と窮状を訴えたことを明かした。

総裁は、特に現在、野田首相が進めている増税路線などについて言及。

総裁の著書『日銀総裁とのスピリチュアル対話』(幸福実現党発行)の通りに、日銀が事実上の「インフレ目標」を導入し金融緩和を行った結果、株価が1万円台に上昇し、景気浮揚効果があったことに対して、野田首相の守護霊が「幸福実現党の言う通りにやったら、なぜそうなったのかが分からない」と言ってきたことを明かした。その上で、

「野田首相の考え方は、税収を会社の売り上げと同じだと思っている。値上げをすれば売り上げが増えると思っているらしい。値上げしたらモノが売れなくなるということが分からないところが悲しい」

と、その経済オンチぶりを指摘した。

また、「前の二人の首相に比べれば、国防のところは理解できる」と評価しつつも、

「国を貧しくしながら税収を上げようとするなら、悪い政治家の考え方で、これがいいなら北朝鮮だって国を豊かにせず、国民は疲弊している」と、野田首相の増税方針を批判。

「景気が20年間冷え込んでいるし、さらに震災があって弱っている時に、消費税を二段、三段と上げると言っている」と財務省と一体となっての重税国家路線に警告を発した。

加えて、「『4年間は増税しない』というマニフェストの下で政権を取って、2年もしないうちに増税と言い出し、さらに5年後やその先まで上げると言っている」という民主党政権の姿勢に対して、「はっきり言って、民主主義の常道からいくと腹を切っていないといけない」と厳しく一喝を加えた。

その上で、「これをするなら国民に信を問わなければいけない。政党としてはおかしい。今の300近い議席は、増税案で戦っていたら存在していない議員。そういう議員が投票して法律を決めるのはおかしい。ここは国民に対する背信がある」

と増税を進めるならば解散・総選挙をすべきであることを指摘した。一方で、

「消費税上げは、株価2万円が見えてこないと上げるべきではない」

「そろそろ引きどきかなと感じる」

と野田首相の退陣を促した。

この法話は、幸福の科学の全国の支部や精舎で公開中。

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2011年8月31日付記事 大川隆法総裁法話『沈みゆく日本をどう救うか』(公開霊言速報)

野田佳彦新総理のスピリチュアル分析

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=2754