火山の防災対策を進める国の有識者会議が21日開かれ、東日本大震災の影響で火山噴火が誘発される可能性があり、観測体制を強化すべきなどとする提言案をまとめた。会議では、常時観測している47の火山のうち、周辺の自治体や関係機関でつくる「防災協議会」があるのは25火山にしかないことなどが指摘された。

気象庁によると、20世紀以降、世界で起きたマグニチュード9以上の巨大地震は、東日本大震災を含めて5回起きており、東日本大震災をのぞく過去4回の巨大地震では、地震発生の数日後から数年後に比較的近い地域で火山が噴火しているという。

この事実から心配されるのは、東日本大震災による富士山の噴火だろう。富士山噴火の可能性については、以前から指摘されており、いつ噴火してもおかしくない状態と指摘する専門家も多い。日本自体がマグマの上に浮かんでいるような火山列島で、世界全体で起きる地震の10分の1は日本で起きていることを考えれば、噴火への備えも必要だろう。

だが、もう一段大きな目で天変地異を考える必要がある。

本誌4月号では、「天変地異は単なる地殻の動きではなく、『神の意志』が働いている」と訴えた。

日本での巨大地震と言えば、近年では、村山社会党政権時の阪神大震災であり、菅民主党政権時の東日本大震災である。いずれも神仏をないがしろにする唯物思想的な左翼政権の時に発生しているが、この共通項については、評論家の渡部昇一氏も各所で指摘している。

今、日本人に求められているのは、神仏を信じるという素朴な信仰心を取り戻すことであり、私たち人間はそうした尊い存在から「生かされている」という厳然たる事実を受け入れることだろう。(静)

【参考記事】

2012年4月号記事 天変地異から日本を救え (1) ――天照大神、最後の警告「日本人よ、信仰心を取り戻せ」

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3880