中国が「一人っ子同士の夫婦の場合、第2子出産も認める」ことを決めた。1日付産経新聞などが報じている。
「一人っ子政策」は1979年から導入され、人口抑制を続けてきた。しかし、14歳以下が16.6%と、全人口に対する比率は30年前と比べて半減。急激な少子高齢化に向かい、2015年に労働人口が減少に転じると予測されている。それを危惧しての政策転換だろう。
一人っ子政策の弊害は、労働人口減少だけではない。別の報道では、農村部では男の子を欲しがり、女の子の場合は中絶するケースが増え、若年層では男が女よりも3400万人も多い。その結果、女児や若い女性の誘拐や人身売買が横行。年間30万~50万人の女児や少女が誘拐されているという。
そればかりではない。隣国のミャンマーの女性も多数、誘拐・売買され、北朝鮮からの脱北者も男性の場合はほとんど送還されるが、女性の場合は9割が人身売買されているともいわれる。
そもそも「一人っ子政策」自体が、人権無視の「人間を機械と見る」抑圧政策だ。そのような悪しき「因」は、必ず悪しき「果」を生む。それが若い女性の不足であり、女性の誘拐と人身売買など、女性をモノとして扱う所業である。
世界中見ても、これほど人権が無視される国は中国と北朝鮮ぐらいだ。その本質はいまだ変わっていない。そして国内の不満を他国で晴らそうとする。先の大戦で恨まれ続けている日本は、その格好の標的にされているという事実を知って、備えなければならない。
一方で、抑圧下にある中国の人々を解放し、自由の大地に導くこともまた我々の役目である。彼の地に燎減の火の如く広がりつつある幸福の科学の仏法真理が、その助けになることも間違いない。(仁)
【関連記事】
2011年12月号記事 大川隆法 未来への羅針盤 中国13億人の幸福のために
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3146
2010年11月11日付本欄 中国バブルの実態と、その崩壊後に来るものは…