世界的投資家であるウォーレン・バフェット氏が21日、福島県の工場を視察し、会見を行った。22日付けの日本経済新聞から以下、抜粋紹介。

  • バフェット氏は間接出資する超硬工具メーカー、タンガロイ(福島県いわき市)の新工場完成式に出席。「(東日本大震災から)9ヶ月足らずでここまで回復できるとは思っていなかった」とも語り、復興に向けた日本の取り組みを称賛した。
  • バフェット氏が会見で強調したのは「持続的な成長」。「30年後、50年後も成長を続ける企業を探している」と述べた。
  • 震災や原発事故の後も、日本の投資魅力は「まったく変わっていない」と言明した。
  • オリンパス問題も「日本企業への投資判断を変えるには至らない」という。

バフェット氏は堅実かつ長期的な視野に立った手法で、投資家として数多くの成功を収めてきた。同氏が今回の発言をしたことで、他の海外投資家も日本への関心を高めることが期待できる。あとは日本投資の流れが、震災前への復興を果たしたところでトーンダウンすることがないように、政府には被災地の数十年後まで見通した長期成長戦略を望みたいところである。(藤)