2011年12月号記事

新連載

放射線防護学の第一人者高田純 教授の

放射能これだけ知れば怖くない 第2回

被災地を回り、地元住民の疑問に応え続けている放射線防護学の第一人者、高田純・札幌医大教授。今回は、10月初旬、福島市と仙台市で行われた講演会での質疑応答の一部をお伝えする。

高田純

(たかだ・じゅん) 札幌医科大学教授、理学博士。専門は放射線防護学。広島大学大学院理学研究科博士課程後期中退後、シカゴ大学ジェームス・フランク研究所、広島大学原爆放射線医科学研究所、京都大学原子炉実験所などを経て、2004年より現職。広島、チェルノブイリ、マーシャル諸島、カザフスタン、シルクロード桜蘭など、世界各地の放射線被害を調査・研究している。著書は『世界の放射線被曝地調査』(講談社ブルーバックス)、『福島 嘘と真実』(医療科学社)など多数。

Q.1
もうすぐ孫が生まれる予定です。この福島で孫が生まれてから死ぬまでに浴びる放射線が、健康被害の恐れが生じるという100ミリシーベルトにならないか不安です。