英ネット・ニュース「The Telegraph」や「Mail Online」などによると、9月29日、英国東ヨークシャーの海岸から800m離れた湿原で、唐突にクジラの死骸が発見されて話題になっている。
クジラは体長10mのメスの「イワシクジラ」。ヨークシャー野生生物トラストのアンディ・ギブソン氏によると、イワシクジラが座礁することは極めて稀で、イギリスの海域では過去20年間に3頭の座礁が確認されているだけという。
今回の「事件」について、ギブソン氏は、「北極海の海流の変化で、イワシクジラが東ヨークシャーまで流れ着き、そのまま海から河口をさかのぼって川に辿り着き、動けなくなったときに水が増水して湿原に運ばれたのでは」というやや無理やり気味な推測をしている。
現実に海岸から800m離れた陸地に死骸があったことと、イワシクジラそのものが英国海域では発見されることが大変珍しいなど、不自然な点が多いことが気にかかる。
オタマジャクシやカエルなどの小動物が空から降ってくる「ファフロツキー現象」(※)の一種なのだろうか。もしそうだとすれば、今後、こうした巨大生物が降ってくることがあるのだろうか。また一説には、クジラはUFO(未確認飛行物体)によってアブダクションされ、投棄されたのではないかという。
昨今、人工衛星や宇宙ゴミの落下など、空からの落下物が脅威視されつつある風潮のなかで、このクジラのニュースがさらに波紋を呼んでいる。(ア)
【参考記事】
The Telegraphのサイト(湿原に横たわるクジラの画像あり)
※7月11日付本欄 空から降ってくるオタマジャクシの謎、解明されるか?