菅直人氏の首相としての最後の仕事は、「福島で居住が長期間困難になる地域が生じる」と福島県知事らに伝えに行ったことだった。この根拠になったのが文部科学省の試算で、事故直後から1年間の積算放射線量が場所によっては500ミリシーベルトを上回ると発表した。しかし、事故直後は今の1000万倍も放射線が放出されていたので、これから1年間をとれば放射線量は極めて少なくなる。

菅前首相は4月の時点で「福島原発周辺は20年住めない」と発言していたが、それを実現したくて、辞任直前に仕上げをしたということだろう。

福島は菅前首相が考えるように、再生・再建が難しい土地なのだろうか。それだけ十分に科学的に検証されたのだろうか。文科省の単なる「推計値」でふるさとを捨てさせていいのだろうか。

原発事故以降、何度も福島入りして現地の放射能のレベルを調査している札幌医科大の高田純教授(放射線防護学)に、ウェブ版リバティ・セミナーにお呼びし、福島の放射能汚染の実態について話を聞いた。

【動画】リバティ・セミナーの動画(約1時間20分)は、次ページ(有料ページ)でご覧いただけます。

■ 1 世界的権威、高田純教授とは?(21分54秒)
■ 2 福島の放射線量結果が明らかに(18分00秒)
■ 3 日本人は実は放射能好きな国民?(20分12秒)
■ 4 食品の心配はあるのか?(20分28秒)

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