2011年7月号記事
"Newsダイジェスト─科学"
宇宙の新発見ニュースが続いている。神秘のベールは剥がされつつあるものの、謎が深まっていく面もある。
最近、目を引くのが「系外惑星」に関するニュースだ。太陽系の外にある惑星を太陽系外惑星、略して系外惑星というが、1995年以降、観測技術の向上から500個以上の系外惑星が発見され、その中には生命が住むのではと考えられるグリーゼ581g(恒星グリーゼ581の惑星の一つ)もある。
そうした系外惑星の一つ、「かに座55番星e」は、かに座の連星系「かに座55番星A」を公転している惑星だが、大きさが地球の大きさに近いのでスーパーアース(巨大地球型惑星)とされてきた。ところが、4月末、この惑星は密度が地球の2倍と、今まで発見されてきた中では最も高密度の系外惑星であり、しかも岩石型の中では最も高温だという新型スーパーアースであることが新たに分かった。