次世代エネルギーとして期待される核融合発電の研究が一歩前進した。
岐阜県土岐市の核融合科学研究所がこのほど、従来より1000万度高い7500万度(イオン温度)のプラズマの生成に成功し、今週、研究発表した。これで核融合に必要な1億2000万度のプラズマ状態に一歩近づいた。
核融合発電は、原発の核分裂の仕組みとはまったく違い、ウラン燃料など放射性物質の代わりに、海水から得た重水素を燃料に使う。このため原子炉とは異なり、重水素などの供給を止めれば、核融合反応は即座に止まる。使用済み核燃料も出てこない。
ドラム缶1本の海水から約6グラムの重水素が得られ、これを核融合反応させれば、石油でドラム缶約250本分に相当する夢のエネルギーだ。
地上で太陽のような核融合を起こすためには、超高温のプラズマ状態をつくる必要がある(重水素などの温度が上がって核融合反応が起き、飛び出してきた中性子のエネルギーが水を暖める)。同研究所は世界で最先端の研究を行っており、今回も世界的に注目される成果だという。
大川隆法著『震災復興への道』に収録された「地球物理学者・竹内均の霊言」では、次世代エネルギーをこう予測している。「次のエネルギー源はおそらく重水素かなあ、と私は見ているんですけどもね(中略)。これが開発されると、海水から無限のエネルギーを取り出すことができるようになっていくはずです」
核融合発電の実用化は2050年ごろと言われている。菅直人首相は、電力会社や原子力産業の足を引っ張り、日本の強みを破壊しようとしているが、新エネルギーが一刻も早く実用化するよう全面的にバックアップする新政権が一日も早く必要だ。(織)
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