先月30日、ロシアのプーチン首相が福島第一原発事故における日本政府の対応の遅れを批判した。
首相は、同事故について、「日本人は地震の危険がある地域に原発を建設した」「代替電源を外から持ち込むべきだったが、日本政府は迅速に対応せず、問題が発生した」と指摘。そのうえで、「ロシアの原発は最新型で、(緊急事態でも)3日間は外部電源なしで原子炉が正常に機能し続ける。同じような電源の問題は起きない」と述べ、ロシアの原発の安全性を強調した。
ロシアは、原子力産業を国際的な競争力を持つ分野に位置づけており、電力需要に占める原発の割合を現在の16%から25%に引き上げる方針の変更はないとしている。
プーチン首相は指摘しなかったが、日本政府の対応の遅れはまだある。事故後、原発の放射能漏れの恐怖を煽るような報道ばかりがなされたため、早々と外国人は日本から逃げ出し、世界からは日本全国が危険視され観光客も減っている。これは正しい情報を素早く世界に伝えなかった政府による報道被害だ。
福島第一原発の事故を直接的な原因とする死者は一人も出ていない。政府は、プーチン首相を見習って、国民や他の国々を安心させる発言をすべきである。また、原発の推進も続けていかなければならない。(吉)
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