2011年6月号記事
日本人のための戦略格言 特別編
人類はとうとう世界を客観的に眺める視点を手に入れた ( イギリスの地政学者 H・J・マッキンダー)
3・11 の衝撃がいまだに日本を覆っている。
リーダーシップの欠如で遅々として進まない復興。危機を煽り立てるだけの放射能漏れの不安。過剰なまでの節電・自粛で萎縮する一方の経済。そして、地震の陰で忍び寄る国防の危機──。本当の危機は、倒壊した建物でも、津波で爆発した原発でもない。成長や進歩を否定し、衰退を受け入れようとするネガティブなマインドだ。この“心の倒壊”が日本を奈落に落とそうとしている。
今、この国に迫り来る本当の危機と、力強く復興を果たすために必要な心のあり方について考える。