インド西部のジャイタプール近郊で、原発建設に反対するデモが暴徒化している。
18日には原発の建設予定地で、デモ隊が警察署へ向けて投石や草への放火を行ったため、警官が発砲し、デモ参加者1人が死亡。19日には病院を襲撃したり、バスに放火するなどして、少なくとも20人が負傷したとされている。
このジャイタプールではインド最大規模の原発建設が計画されており、福島第一原発事故以来、反対運動が激化している。23~25日にも原発反対のデモが行われる予定だ。
また、19日、米電力大手NGRエナジーは、東芝と合弁で進めているテキサス州の原子力発電所増設計画から事実上撤退する方針を発表した。福島原発の事故を受けて、米国内で原発の安定基準をめぐる不透明感が高まったためとしている。韓国でも、設計寿命が過ぎた原発や寿命延長を検討している原発の運転停止や閉鎖を求める集会などが行われている。
確かに、見えない放射線に対して恐怖を覚えるのは分かるが、安易な原発否定は「原始に戻れ」というような文明の否定につながり、望ましくない。必要なのは、原発の危険性を取り除くための新たな技術の開発だ。(吉)
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