日銀は28日に公表する消費者物価指数(コアCPI)の見通しを上方修正するという。ブルームバーグの取材で明らかになった。
昨年10月に示された11年度のコアCPIの前年度比上昇率の見通しは0.1%の上昇だったが、今年1月に0.3%上昇に上方修正されていた。
今回は、さらに0%台半ばにまで上方修正する見通しだ。
日銀が目指す物価の安定の基準について、政策委員の大勢はCPI前年比で1%が中心と考えているが(委員によって温度差がある)、現在は原油などの国際商品市況が上昇基調にあり、物価は着実に1%に近づいてきている状況だ。
これを素直に読んで、インフレ懸念が生じたととらえるか、それとも金融緩和を一刻も早くやめたがっている日銀の意図的な上方修正とひねくれた見方をするか。
いずれにせよ、今回の震災を機に、日銀が遅まきながらかつてない規模の金融緩和を行っており、物価がようやく動き始める可能性は高い。
ただ、それが良きインフレなのか、悪性インフレなのか、慎重に見極める必要がある。(村)
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