米国フロリダ州の牧師が3月にイスラム教の聖典コーランを焼却したことに対する抗議のデモや騒乱が、アフガニスタンで広がっている。4日付の読売やフィナンシャル・タイムズが伝えている。
1日は北部のマザリシャリフで国連事務所が襲撃され、国連職員7人を含む14人が死亡。2日にはデモは南部に飛び火し、3日にはカンダハルで計3人が死亡した。
発端となったのはフロリダ州のキリスト教会が3月下旬、コーランを「公開裁判」にかけ、コーランは永遠の起源を持たず神聖ではないなどとして「有罪」判決を下し、焼却する映像を自分たちのインターネットサイトに掲載していたもの。
アフガンの旧支配勢力タリバンは「こうした反イスラム的行為は許せない。言論の自由は、文化や宗教、伝統を攻撃する自由ではない」との談話を発表。アフガンでは反米抗議デモも各地で発生しており、オバマ大統領は2日に声明を発表し、「コーランも含め、いかなる聖典をも冒涜することは不寛容と偏見(intolerance and bigotry)の極みである。とは言え、それに対抗して罪のない人々を攻撃し殺害するのは、人間の尊厳に対する侮辱だ」などと述べた。
キリスト教徒がなぜコーランを焼却までするのか日本人には理解しがたい。根本問題は、キリスト教もイスラム教も一神教であるため、純粋に信ずるほど「自分たちの神以外は神ではなく、悪なる存在である」という結論になってしまう点だ。
なお幸福の科学は、イエス・キリストが信じた愛の神とコーランのアッラーは実は同一の地球神であるという霊的真相を説いている。宗教の違いから生まれる不幸をなくすには、単なる人間同士の「寛容」を超えた「神々の真実」が世界に広がることが急務である。(司)
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