政府が復興庁の創設を検討している。

関東大震災の時の「帝都復興院」を念頭に置いたものだという。

帝都復興院は、東京市長だった後藤新平が総裁に就任し、大規模な復興計画を策定したことで知られる。原案は本多静六博士が考えたものだが、幅70メートルを超える巨大道路、鉄筋コンクリート建築による不燃化などが盛り込まれ、当初予算は40億円と、政府の年間予算の2倍以上というスケールだった。

しかし、その後、予算が削られ、4億円台にまで落ちてしまう。その結果、東京の復興は中途半端なものに終わってしまった。

結局、鉄筋コンクリートの建築は十分に普及せず、その後、太平洋戦争での空襲で、東京は焼け野原になってしまう。

こうした過ちを繰り返さないためにも、どうせ復興庁を創るなら、少なくとも数十兆円をかけた大規模復興プランを策定したい。

具体的なプランは、3月16日に公開された大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁の法話「震災復興への道」に詳しいが、その中で指摘されているように、20メートル以上の高さの堤防の整備、建物の高層化、道路の拡幅等の大規模公共投資が必要だろう。

今のところ、新聞、テレビ、ビジネス誌等で、これという具体的な復興プランがまだ発表されていないのは残念だ。(村)

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