《本記事のポイント》

  • 2020年東京五輪の競泳女子金メダル候補・池江瑠花子さんが白血病を公表
  • 「神様は乗り越えられない試練は与えない」などと前向きなメッセージをツイート
  • 子供のころから「勉強」「スポーツ」に打ち込むことは意志を鍛え自制心を養う

競泳女子のエース・池江瑠花子さんが12日、「白血病」と診断されたことを自身のツイッターで告白。アスリートや芸能人など、各界から応援の声が殺到している。

池江さんは昨年の日本選手権で4種目に出場し、計6個の日本新記録を更新。同年のジャカルタ・アジア大会では史上初となる6冠を達成するなど活躍し、2020年の東京五輪での金メダルも期待されていた。

激励や応援の声を受け、池江さんは13日にツイッターでメッセージを更新した。そこには感謝の言葉とともに、「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」などと記されている。

さらに、池江さんの病状を受けて12日に日本水泳連盟が行った会見で、三木コーチは「びっくりしている。本人の病気に立ち向かうモチベーションには頭が下がる」と話し、池江さんが前向きに病気に立ち向かっていることを明かした。

そして、現在入院中の池江さんの近況として、「くよくよせず、早く治したいという気持ちが前面に出ている」と説明した。

スポーツに打ち込むことで自制心を養う

弱冠18歳の池江さん。突然の大病の宣告に、焦りや落胆で絶望してもおかしくない中で、なぜこれほどまでに前向きでいられるのか。

大川隆法・幸福の科学総裁は、書籍『 心を育てる「徳」の教育 』で、子供のうちから自制心を養うための「意志を鍛える方法」について、「勉強」と「スポーツ」を挙げている。

スポーツで、もう少しきっちりとした目標を持ち、『ある程度のところまで行きたい』と考える人もいます。例えば、『野球のチームで優勝したい』とか、空手や柔道だったら、『段ぐらいは取りたい』とか、『試合で勝ちたい』とか、目標はいろいろあります。そのように、一つの目標を立てて精進していくなかで、『体の鍛錬』と同時に『意志の鍛錬』がなされるわけです

特に子供時代や青少年時代には、『肉体の鍛錬』を通して意志が鍛えられることは多いのです。『肉体の鍛錬』を通さずして困難に立ち向かうことには、なかなか難しい面があって、その意味でも、やはり『心身の鍛錬』を無視してはいけません

目標を決めて日々の練習に打ち込んできた

池江さんは、3歳で水泳を始め、小学生のころから全国レベルの大会に出場するなどした、生粋のアスリートだ。小さいころから負けず嫌いで、何事にも誠実に取り組んできたという。

昨夏のパンパシフィック選手権の壮行会では、「金メダルを取ることが目標。やるべきことをやって、一番いい色のメダルを取りたい」と抱負を語り、100mバタフライで言葉通り、金メダルを獲得。同月、6冠を達成したジャカルタ・アジア大会を振り返り、「目標としたMVPがとれてうれしかった」と語っている。

池江さんは、常に目標を設定して、日々の練習に打ち込み、結果を残してきた。それは同時に、意志の鍛錬の日々でもあったのだろう。

意志を鍛え、自制心を養っていくと、次第に個人としての欲が抑えられ、公のために役立ちたいという気持ちが芽生えてくる。池江さんが、白血病という大きな試練に対して、「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」と前向きな言葉を記せるのも、自制心が育まれているからだろう。

池江さんの、白血病を「神様が与えた試練」と捉え、乗り越えようとする姿勢は、多くの人に勇気を与えている。今はしっかりと静養し、元気になって復活して、さらに多くの人を勇気づけてくれる日を待ちたい。

(駒井春香)

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