今回の地震はマグニチュード9という世界で4番目の超巨大地震となったが、規模のみならず場所といい形態といい、専門家の「想定外」が重なったという。
これまで東海、東南海、南海地震の3地震が連動して起きる可能性は想定されていたが、東北沖は全くの想定外。しかも長さ計約500キロ、幅約200キロの3断層が連動して破壊するという、極めてまれな複雑さだった。13日、記者会見した気象庁の担当者は「初めて経験した」「地震研究の限界だ」と語り、政府の地震調査委員長も「自然は複雑で一筋縄ではいかないというのが実感」としたほか、専門家からも驚きの声が相次いでいる。
世界トップクラスと言われる日本の地震研究の限界が露呈した形で、今後さらなる研究の進展を図ることは当然だろう。しかし何より「科学万能主義」とも言うべき唯物論的な考え方そのものに、限界が来ているのではないだろうか。
昔から儒教では、為政者に徳が足りないと天変地異が起きるという思想がある(中国の儒学者・董仲舒の災異説など)。幸福の科学の大川隆法総裁は13日に公開された法話「諸行無常の風に吹かれて―インドと日本―」で、地震の背景には「仏や神を軽んずる唯物論的な風潮」があるとし、ある意味で宗教的には唯物論・無神論の政権に対する「天の警告」と見るべきだと指摘している。これらを昔話や迷信と一蹴するのは簡単だが、数々の「想定外」に直面する今、人間の認識を超える「大きな意思」が働いていると考えることこそ、真なる科学的態度ではないだろうか。(由)
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