イランの野党勢力「改革派」のウェブサイトは6日、軍関係者を名乗るグループが国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に書簡を送り、国内の人権状況の改善に向けて協力を要請したと伝えた。軍関係者による体制批判がイランで表面化するのは極めて異例だという。8日付朝日新聞が伝えている。

書簡は「イラン国民は独裁者の抑圧の下で暮らしている。法律は忘れられ、民主主義や自由を求める者は処刑される」と指摘。自宅軟禁された改革派指導者のムサビ元首相とキャルビ元国会議長や政治犯の解放、公正な選挙の実施などに向けて「国連が役割を果たして欲しい」と求めているという。

国連安保理の決議を無視して核開発を続けるイランの内情は想像以上に抑圧的なようだ。引き続き、イラン関連の情報に要注意である。(司)

※現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。近日中に有料購読に移行予定です。

【3月8日分ニュースクリップ一覧】
カダフィ大佐、保証付き退陣を提案
天然資源の確保を目指す中国、東シナ海油田開発問題にはいつ火がつくか
中国の「幸福指数」導入で何が変わるか?
日本は世界に良い影響を与えている3番目の国
米国の外交が財政赤字の「犠牲に」米政治学者