外国人からの献金問題が発覚した前原誠司外相が6日、辞任を表明した。

菅政権の支持率が低下する中、次の首相候補として期待され、北方領土問題でロシアと交渉中だっただけに、前原氏の辞任は菅政権にとって大きな痛手となる。

それにしても2006年に偽メール事件で党代表を退いた時に続いて、今回も「いよいよこれから」という時の挫折となる。「運が悪い」としか言いようがない。

しかし、有事において一国の指導者を選ぶ場合、最も重要な要素の一つは「運がよいこと」だ。日露戦争でバルチック艦隊を破った連合艦隊司令長官の東郷平八郎が、運がいいという理由で抜擢され、見事に日本を国難から救ったことは有名な話だ。

その意味で、運の悪い人物が次期首相候補から脱落したことは、日本にとっては悪くないことなのかもしれない。(村)

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