菅直人首相が退陣もしくは解散・総選挙しか選択肢がなくなり、遅からずその決断を迫られているが、その後の政局のシナリオについて、3月1日発売のアエラで興味深い記事が出ている。

①民主党小沢グループと自民党による第二次保守合同を目指す動きがある。小沢グループは16人の会派離脱宣言に続いて、3月上旬には当選回数2、3回の30人以上の衆院議員が会派離脱を宣言する。その後、4月の統一地方選前までに、副大臣や政務官クラスを中心とするグループ本体が先行の50人ほどに合流。ここに原口一博・前総務相の「日本維新連合」も流れ込む。

②自民党も分裂。その過半数が、独立した小沢グループと合同で新しい政党を立ち上げる。

③この新党に、河村たかし名古屋市長の「減税日本」が合流する。国民新党、たちあがれ日本も合流する可能性がある。

これはあくまで小沢一郎氏の描くシナリオだろう。大川隆法著『小沢一郎の本心に迫る』(幸福の科学出版)で、小沢氏の守護霊(潜在意識)はこう述べている。「(9月の民主党代表選に)私が負けた場合は、保守勢力と大連立を組みます。だから、代表選で勝とうが負けようが、いずれにしても菅政権はなくなります。これだけは確実です」

小沢氏は潜在意識で考えている通りに行動しているということになる。果たしてアエラが書いたような小沢シナリオが実現するのかどうか。アエラ記事の中では、小沢氏の保守勢力が掲げる旗は、「小泉純一郎元首相の構造改革路線、新自由主義の否定」だそうだ。保守再編を成し遂げるには、大義名分として弱い。思惑通りには進まないだろう。(織)

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