北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は27日、米韓が28日から実施する合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動演習「フォール・イーグル」に反発し、「軍事的措置を講じる」と声明を発表した。
声明では、「核の恐喝には核抑止力で、ミサイルの威嚇にはミサイル攻撃戦で対抗する」としている。また韓米が挑発をしかけてきた場合、「ソウルが火の海になるような戦闘になるだろう」と威嚇した。
それに先だって、聯合ニュースによると、25日、韓国軍当局は北朝鮮監視態勢を強化している。
また、27日、南北将官級軍事会談の北朝鮮代表は、韓国軍が北朝鮮に向けて散布している北の体制批判のビラについて、即時中止するよう求めた。中止しない場合、軍事境界線に近い散布拠点を銃撃するとしている。
ビラの散布は、中東の反体制デモの情報を流すことで、北朝鮮にもデモが波及するかもしれないという危機感を北朝鮮に抱かせる「心理戦」だ。それに加えて、韓国は米韓軍事演習という目に見える形でも圧力をかける。これは北朝鮮にとってかなりのプレッシャーになっているだろう。また少し朝鮮半島がきな臭くなるか。(吉)