26日付産経新聞などが報じるように、米航空宇宙局(NASA)は日本時間25日午前6時53分、スペースシャトル「ディスカバリー」(6人乗り)をケネディ宇宙センターから打ち上げ、軌道投入に成功した。明日27日早朝に国際宇宙ステーション(ISS)へ到着して、物質を届け、3月8日に帰還する。ディスカバリーはこれが最後の飛行、引退飛行である。
ISSには、すでにロシアの3人乗り宇宙船「ソユーズ」2機、日本の「こうのとり」、欧州の「ATV」、ロシアの「プログレス」など無人補給船が1機ずつ到着しており、そこにディスカバリーが到着すれば、日米欧露の5種類が勢ぞろいする。
特筆すべきは、ディスカバリーに人間以外にロボットが乗り込んでいること。26日付毎日新聞には、質問「なるほドリコーナー」でわかりやすく説明している。このロボットは、NASAとゼネラル・モーターズが共同開発した人型ロボット「ロボノート2(R2)」。ISSに常駐する。宇宙に永住する世界初の人型ロボットというわけだ。
R2は上半身だけのロボットだが、首、腕、指先などは人間そっくり。宇宙飛行士が危険な作業、船外活動なども任せることができる。SF映画の世界が現実のものとなるのだ。ロボットに親和性を持つわれわれ日本人にはR2の活躍をワクワクする気持ちで期待するだろう。そこにはロボット時代到来の燭光が見えるのである。
なおアメリカはR2の発展型ロボットを火星に送り、人の代わりに地表に降ろそうとしているが、すでに人類は火星に住んでいるという情報もあるので( http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=604 )、どうなることやら。いずれにしても、宇宙への目をもっと向けなければならない。(ア)